まんがの神様・手塚治虫の『ふしぎなメルモ』を、優しいストーリーとあたたかな絵柄で定評のある福山けいこがリメイク。
天国のおかあさんからのステキなおくりもの「ミラクルキャンデー」。青いキャンデーを食べるとおとなに、赤いキャンデーを食べると子どもに大変身。
手塚治虫
<てづか・おさむ>
1928年11月3日生まれ。大阪府豊中市出身。戦争体験から生命の尊さを深く知り、医学の道を志す。後年医学博士になるが最終的にはその道へは進まず、漫画家・アニメーション作家の道を選ぶ。彼の作品はそれまでの我が国の漫画の概念を変え、数々の新しい表現方法で「ストーリー漫画」を確立し、漫画を魅力的な芸術にした。同時にアニメーションにおいても、我が国初の連続TVアニメーション『鉄腕アトム』や、連続TVカラーアニメーション『ジャングル大帝』など、漫画におけるそれに勝るとも劣らない大きな足跡を残した。代表作は『ふしぎなメルモ』『ブラック・ジャック』『リボンの騎士』『火の鳥』『ブッダ』『三つ目がとおる』など多数。ジャンルもスタイルも多岐にわたる。1989年2月9日、その60年の生涯を閉じた。
福山けいこ
<ふくやま・けいこ>
9月7日生まれ。東京都出身。血液型はA型。1981年に出版された個人誌『ふくやまジックヴック』で注目を集める。「ふゅーじょん ぷろだくと」1981年10月号にて『地下鉄のフォール』でデビュー。「SF&FANTASY リュウ」に掲載された『エリス&アメリア ゼリービーンズ』を皮切りに、漫画家・イラストレーターとして大活躍。可愛いキャラクターと心温まるストーリー、そしてマニアックなこだわりで、漫画やアニメなどの業界関係者にもファンが多い。代表作は『ひなぎく純真女学園』『東京物語』『まぼろし谷のねんねこ姫』『オリヒメ』『グラニュー島とカリンちゃん』など。本作よりペンネームを「ふくやまけいこ」から「福山けいこ」に変更。